1メートル超サンゴは移植 那覇空港第2滑走路


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 沖縄総合事務局は11日、那覇空港滑走路増設に向けた埋め立て申請手続きで県と那覇港管理組合が2日に送った第2次質問の8項目10問に対して回答した。埋め立て海域から別の場所へ移植するサンゴ類の選定基準について、(1)被度10%以上の分布域(2)直径1メートル以上の大型ハマサンゴ類―と説明している。

 20日までに提出される那覇市や豊見城市などの意見も踏まえ、県と管理組合は総合事務局に3回目の質問を送るかどうか決める。
 埋め立てに使う土砂に有害物質が含まないかを確認する頻度は「海砂、岩ズリ(埋め立て材料の廃石)は工事発注ごと、購入場所ごとに試験結果を確認する。公共残土は発生場所ごとに確認する」と説明した。
 サンゴ類の移植先は「波浪などの影響を踏まえた判断基準を設定し、(専門家らの)環境監視検討委員会の指導・助言を得て選定する」と回答した。移植後の調査期間の3年間からの延長要求については「工事による濁りの発生がなくなる3年間を想定しているが、調査を検討委へ報告した上で調査頻度や期間を検討したい」と述べるにとどめた。