浦添市長、公約見直し示唆 那覇軍港移設など


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 【浦添】松本哲治浦添市長は11日の市議会答弁で、市西海岸開発計画の見直しや米軍那覇軍港の移設計画反対など、2月の市長選で掲げた公約を見直す可能性について言及した。

 「ゼロベースの見直し」を掲げていた西海岸開発計画「第2ステージ」事業については、再開した環境影響評価(アセスメント)手続きに関して「(埋め立てを)中止すべきだとの結果が出れば中止するが、出なければ中止しない」と述べ、現行計画通り進める可能性を示唆した。
 埋め立てに関する市民からの意見聴取については「アセスの中で意見集約がある。どのような形で反映させていくか検討したい」と述べた。意見聴取は2014年度後半に行う予定。
 一方、基本的に反対としている軍港移設には「基地建設を望んでいる県民は多くないが、多くの意見を聞き、しかるべき時に判断したい」と含みを持たせた。
 公約をめぐる一連の発言や政治姿勢の転換を問う質問に対しては「政治とは選択だ。何かを選択していくことは、何かを失う覚悟を持って決断することだ。それを私が責任を持って判断する」などと述べた。