保育所防音工事、認可外助成前倒し 13年度補正に計上


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 【東京】防衛省は米軍基地周辺の認可外保育所への防音工事費を2013年度補正予算案に盛り込むことを11日までに決めた。14年度予算概算要求に計上している防音対策事業費の一部を前倒しする。補正予算は12日にも閣議決定する。

 沖縄からの要望の強い事業を前倒しで実施することで、沖縄の基地負担軽減を打ち出す。米軍普天間飛行場の県内移設に向け、仲井真弘多知事から名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を年内に引き出すことが狙い。補正予算には防音工事に伴う設計費として約1千万円以上が計上されるとみられる。
 認可外保育所が国の防音工事事業の助成対象外となっている問題については県や県議会、沖縄市と嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」などが国に助成対象とするよう求めてきた。
 要請を受け、防衛省は助成対象を認可外保育所まで拡大し、14年度予算概算要求に関連経費を盛り込んだ。新たな助成対象は、厚生労働省の「認可外保育施設指導監督基準」を満たす認可外保育所としている。