グアム移転 予算凍結を継続 米下院、新規計上は承認


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 【米ワシントン12日=島袋良太本紙特派員】米議会下院は12日、国防予算の大枠を定める2014会計年度(13年10月~14年9月)の国防権限法案を可決した。

在沖海兵隊のグアム移転事業は上院側との協議通り、日米両政府が過去に計上した予算については、一部例外を除き執行凍結の措置を継続する。
 一方、国防総省が要求した米側の新規予算8600万ドル(約89億円)は計上を認めた。上院も近く可決する見通し。
 グアム移転の新規予算をめぐっては13年度も上院が全額削除を求めたが、最終的に下院との両院協議で計上を認めた。
 上院は14年度も全額削除を求めたが、9日発表した両院合意で昨年同様に計上を認める方向に収まった。
 ただ議会は過去に計上した予算の執行は一部例外を除き、移転事業費や工程を示す基本計画の提出など、米政府に求めた条件を満たさない限り凍結を続ける方針を法案に盛り込んだ。財政難を背景に議会が予算に依然厳しい目を向ける中、グアム移転は不透明な情勢が続いている。