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【宜野湾】引きこもりの当事者や家族の回復を支援する「全国引きこもりKHJ親の会」の沖縄支部設立式が14日、宜野湾市の沖縄国際大で開かれた。支部設立は全国で40番目。KHJの池田佳世代表は「引きこもりを抱える家族は孤立しがち。集まって思いをはき出すことで元気になり、当事者と家族が良い方向に向かう。
『助けて』と声を上げるのは今だ」と呼び掛けた。
KHJは、当事者や家族が集まって語り合うピアカウンセリングや、訪問による回復支援に取り組む。沖縄支部は今後、県や市町村へ支援センター設立なども働き掛ける。
設立を記念し、講演会とパネル討論会が同大で開かれ、家族や支援者ら約80人が参加した。
新潟県で引きこもり外来を開く中垣内(なかがいと)正和医師と池田代表が講演した。
中垣内氏は、青年団や消防団など地域社会のつながりを維持する仕組みがなくなったことが引きこもりを増やし、対応が不十分なまま放置されてきたと指摘。「親だけでなく行政や民間が一体となって取り組まないと、問題は改善しない」と支援の必要性を訴えた。
問い合わせは沖縄市中央の地域若者サポートステーション沖縄(電話)098(989)4224。