美東、2年ぶり栄冠 KBC杯中学ラグビー


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決勝で読谷のタックルをかわし、トライに持ち込む美東の普久原虎=14日、名護21世紀の森ラグビー場(諸見里真利撮影)

 ラグビーのKBC学園杯争奪第15回中学校大会は14日、名護21世紀の森ラグビー場で決勝を行い、美東が24―14で読谷を破り2年ぶり4度目の優勝を決めた。

◆美東 足生かしつなぐ
 美東が足を生かした攻撃で、昨年の決勝で敗れたライバル読谷に雪辱を果たした。
 前半、見せ場をつくったのは主将の普久原虎。パス回しの起点となり、これを受けた比嘉秀介が先制のトライ。自らも中央手前から50メートル以上を独走して決めた。
 12―7とリードして折り返したが、後半に入り読谷に一時逆転を許す。ここでも美東が足を見せた。
 新里峻也が左サイドを大きく駆け上がりゴールライン目前までボールを運ぶと、唯一の2年・神谷駿が押し込み、再逆転に成功した。「先輩がつないだボールを決めたかった」と神谷。
 勢いはこれで止まらない。普久原が敵陣に大きく蹴り込んボールは、両チームの奪い合いになったが、懸命に追い付いた美東の崎原功太がトライ。追加点を挙げて突き放した。
 比較的小柄な選手が多い美東。攻撃は「相手との接点をつくらないようにした」(青木大樹コーチ)。無理に突っ込まず、空いている所に出すことを徹底。ウイングの新里、比嘉秀を中心に走って仕掛けた。守備は逆に、できるだけ多くで当たることを心掛けた。
 10月の名護市長杯に続いてつかんだ栄冠。仲間と喜び合った比嘉秀は「3年最後の大会なので、絶対負けたくなかった」と胸を張った。(宮里努)