伊江島の村踊顕彰碑を建立 村民俗芸能保存会、継承に決意


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伊江村民俗芸能保存会結成40周年を記念した顕彰碑と架橋の建立を喜ぶ大城文進会長(右から4人目)ら=5日、伊江村農村環境改善センター

 【伊江】伊江村民俗芸能保存会(大城文進会長)結成40周年の記念式典が5日、伊江村農村環境改善センターで開かれ、同会の会員など関係者ら約150人が出席した。

 保存会は1973年に結成。同村独特の芸能といわれ、98年に国の重要無形民俗文化財に指定されている「伊江島の村踊」は、島で創作された踊りと、本島やほかの地域から伝承してきた踊り、ヤマトから伝わってきた踊りの三つに分けられる。80年から各区輪番制で行われている村民俗芸能発表会も昨年から5巡目がスタートしている。
 庭園前で行われた式典には「伊江島の村踊」の立役者である悴者(かしむん)と奉公人(ふうくうにん)の顕彰碑が建立され、島袋秀幸村長、亀里敏郎村議会議長らによって除幕された。江戸上りの象徴である薩摩新橋の架橋も設置され、出席者全員で渡り初めした。
 大城会長は「民俗芸能は島の生活に欠かせない貴重な財産だ。今後も芸能を暮らしの中に取り入れて、村踊を正しく保存継承したい」とあいさつした。(金城幸人通信員)