院内に癒やしの調べ こども医療センター、初のクリスマス演奏会


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クリスマスソングなど10曲を演奏するボランティアら=12日、南風原町新川の県立南部医療センター・こども医療センター

 【南風原】こども医療センタークリスマスコンサートが12日夕、南風原町新川の県立南部医療センター・こども医療センターの1階こども外来ホールで開かれた。国指定重要無形文化財「組踊」保持者の知念久光さん、米国在住の歌手レベッカ・ジェーンさん、真栄城早由さん、喜屋武京子さんらが出演。琉球笛とピアノ、歌のコラボレーションで「きよしこの夜」など10曲を披露。院内に癒やしの調べが響き渡った。

 病院ボランティアでもある知念さん、喜屋武さんらが音楽を通して入院中の患者らに心和むひとときを過ごしてもらいたいと初の試みとしてコンサートを企画。来県中の友人のジェーンさんも友情出演した。
 知念さんは琉球笛や中国の明笛、ウールスーなどを演奏、ジェーンさんのアカペラによる「アメイジング・グレース」の歌声に、目頭を押さえる患者の姿も見られた。また、入院中の子どもたちにシャボン玉液とアイロンビーズもプレゼントした。
 演奏に聞き入っていた入院中の池間律子さんは「笛の音色や歌に感動した。とても楽しめた」と笑顔を見せた。
 知念さんらは「音楽を通して病気と向き合っている皆さんにパワーを届けたかった。喜んでもらえてうれしい」と話した。