キングス粘って逆転 bjリーグ第18戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=15勝2敗)は15日、大阪市住吉スポーツセンターで大阪エヴェッサ(同地区7位=8勝11敗)と今季第18戦を行い、74―60で勝利、連勝を12に伸ばした。

キングスは第1クオーター(Q)からシュートミスやターンオーバーが目立ったが、ドゥレイロン・バーンズが粘り強く得点して大阪に流れを渡さなかった。30―34とリードされて迎えた第3Qはリバウンド争いで劣勢になり、外から着実に加点する大阪に大きくリードを奪われた。しかし第4Qに入ると岸本隆一が内外から得点し、ディフェンスも機能して逆転に成功した。キングスの次戦は21、22の両日、青森県の八戸市東体育館で青森ワッツと2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(16勝2敗)
74―60(14―12,16―22,20―21,24―5)
大阪エヴェッサ(8勝12敗)

◆自分たちのペース
 伊佐勉HC(キングス)の話 自分たちのペースで40分間試合をしようと確認をして試合に臨んだ。そして自分たちのペースで試合をすることができた。40分の間に我慢の時間もあると試合前に確認をして、その時間を耐えきることができた。

◆岸本 連続点で勢い
 岸本が逆転劇を演出した。大阪のリードで迎えた第4Q、ドライブシュートで反撃の口火を切ると、同点に追い付いた直後に3点弾を連続で沈めて勝利を引き寄せた。この日はチーム最多の20点を奪い、得点力の高さを見せつけた。
 最初に主導権を握ったのはキングスだった。シュートが決まらない苦しい立ち上がりだったが、バーンズが要所で得点して優位に立った。しかし大阪がリング下を支配し、リバウンド争いでキングスを圧倒すると流れが変わった。リバウンドを拾ってセカンドチャンスを点につなげる大阪に対し、キングスは強固な相手守備を崩せずに何度も好機をつぶされた。
 第3Qには大阪が連続で3点弾を決めて10点差まで広がった。しかし、第1戦に続いてキングスが粘りを見せた。ジェフ・ニュートンがインサイドからリングをこじ開けると、岸本やバーンズはフリースローを確実に決めて得点を重ねた。
 第4Qは岸本に加えてアンソニー・マクヘンリーやバーンズら得点源が仕事を果たし、激しい守りで大阪をわずか5点に抑えた。岸本は「4Qだけを見ると良かった」と振り返りながら、「個人的にはイメージしていたゲームプランを遂行できなかった」と反省も口にする。そして「オープンシュートを確実に決めたい」と今後の目標を見据えた。