沖縄市サッカー場、表層土壌からヒ素 基準値1.3倍


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【沖縄】米軍基地返還跡地の沖縄市サッカー場からダイオキシン類を含むドラム缶が発見された問題で、沖縄市(東門美津子市長)は17日までに、サッカー場全域の表層土壌の調査を実施し、土壌汚染対策法に基づく国の環境基準値の1・3倍に上るヒ素を検出した。

17日の沖縄市議会12月定例会の一般質問で市が明らかにした。
 市民部によると、11月初旬から下旬にかけて、サッカー場のグラウンドや駐車場を含む全域を23区画に分けて、地中50センチ程度の表層土壌を採取。土壌汚染対策法に基づきカドミウムや六価クロム、鉛など計25種類の有害物質を調査した。
 そのうち駐車場側の2区画で、土壌溶出量調査の環境基準値(1リットル当たり0・01ミリグラム)を超える0・013ミリグラムと0・011ミリグラムのヒ素を検出した。
 その他の重金属、農薬、油などは環境基準値以下だった。
 市民部は「基準値超過なので、国に適切な対応を求める」としている。