ミヤコホソコバネオオハナノミ 本島で初確認、交尾の雌も


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沖縄本島で初めて確認されたミヤコホソコバネオオハナノミ=6月、うるま市浜比嘉島(うるま市立海の文化資料館提供)

 これまで宮古島で雄の1個体しか発見されていなかったミヤコホソコバネオオハナノミが、うるま市浜比嘉島と東村高江で発見された。沖縄本島で見つかったのは初めて。浜比嘉島では雌の個体を初めて発見した。

 浜比嘉島では6月から11月までに、うるま市立海の文化資料館の調査に参加した昆虫研究員の宮城秋乃さんが雄7匹と雌56匹を発見。東村高江では2011年10月に、日本甲虫学会会員で研究者の楠井善久さんが雄1匹を発見した。
 ミヤコホソコバネオオハナノミは甲虫で、体長約2センチ。雄にはふさ状の触角があり、外側にある固い鞘翅(さやばね)が小さい。浜比嘉島では、枝の先に静止している雄の個体や交尾の準備をしている個体なども確認された。