かりゆし40万着突破 県外伸び、過去最多


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かりゆしウエアの生産枚数

 かりゆしウエアの年間生産枚数が初めて40万枚を突破した。県衣類縫製品工業組合によると、今年1~11月の実績で40万8365枚と年間38万5965枚で過去最多だった2012年の記録を更新。

県外出荷枚数は、12年9月~13年8月の実績で約8万2千枚と、前年同期比で約3万枚増加した。県外大手企業がかりゆしウエア着用を促すなど、県内外の全体的な出荷が好調だったことが要因だ。
 同組合によると、クールビズ運動が始まった05年の翌年に生産枚数は35万枚を突破。09年に約26万枚まで減少したが、10年には30万枚台を回復。
 東日本大震災後、クールビズ以上の軽装を促すスーパークールビズで県外出荷が増え、生産枚数は右肩上がりになった。
 プラント大手のJFEエンジニアリングは今年7月、神奈川県の横浜本社をはじめ北海道から九州の12支店、グループ12社などで、社員計3千人がかりゆしウエアを着用し業務に当たった。省エネと業務効率向上などを目指し、4月に県内に約1万着を注文した。
 一方、長袖かりゆしウエアの生産も増えつつある。海邦総研事業支援部の比嘉明彦主任研究員は「今まで長袖は未開拓ゾーンだった。今後は11月1日の衣替えの日に長袖のかりゆしウエアを着る運動などができれば、機運が高まり生産枚数は増加していく」と予測する。
英文へ→Shipping volume of kariyushi shirts exceeds 400,000