ものづくり「楽しい」 技能士ら講師、畳縫いなど挑戦


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1級技能士の指導を受けながら「ミニ六角畳」作りに取り組む児童=17日、豊見城市高嶺の豊見城小学校

 【豊見城】子どもたちにものづくりへの興味・関心を高めてもらおうと、1級技能士が講師を務める「ものづくり体験学習」(全国技能士会連合会、県技能士会連合会主催)が17日、豊見城市立豊見城小学校で開かれた。同小の5年生65人が希望する4教室に分かれ、「ミニ六角畳」「シャツ型コースター」「ネームプレート・表札」「クリスマス飾り」作りに挑戦した。

 「ものづくり体験学習」は厚生労働省の委託事業。この日は県畳製作技能士会、県和裁技能士会、県広告美術技能士会、県フラワー装飾技能士会に所属する1級技能士ら12人が講師を務め、作業手順を説明し、児童らに手本を見せながら指導した。
 「ミニ六角畳」製作では、児童らが実際に針と糸を使って畳表と畳べりを縫いながら作品を完成させた。一番早く作品を作り上げた柏木夏己君(11)は「楽しい時間だった。仕上げが難しかったけど、完成したのでうれしい」と笑顔で話した。
 「ネームプレート・表札」に挑戦した上原大知さん(11)は「カッターでの切り取りが難しかったが、楽しかった。作品は家に飾りたい」と話した。児童を指導した県畳製作技能士会の山城範秀さん(57)は「針の使い方など難しいがみんな一生懸命取り組んでいて、教えがいがあった」と目を細めた。