2013年入域観光客最多へ LCC、新石垣が寄与


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県文化観光スポーツ部は20日、2013年1~11月までの入域観光客数が前年同期比9・8%増の589万8200人だったと発表した。12月の予約好調ぶりも念頭に「今年は過去最高を達成することは間違いない」と強調、13年1~12月の暦年観光客数は過去最高だった08年の604万人を上回る見通しを示した。

11月までの国内客の累計は7・4%増の538万3600人。海外客は43・1%増の51万4600人で過去最高となった。
 12年7月以降、相次いで就航した格安航空会社(LCC)や13年3月に開港した新石垣空港の効果などで国内客が増加したほか、海外路線の拡充や円安など外国客数を押し上げた。
 11月までの国内客の内訳は東京方面が6・9%増の267万7200人、関西方面が13・7%増の106万700人、福岡方面が3・3%増の65万4100人、名古屋が7・7%増44万1800人などだった。
 外国客は台湾が68・4%増の22万8200、韓国が2・4倍の7万200人、香港が41・6%増の7万7900人となった。一方、中国本土が39・6%減の4万1500人だった。
 11月だけの入域観光客数も前年同月比6・3%増の51万3600人で過去最高を記録した。内訳は国内客が2・4%増の48万100人、海外客が34・3%増の3万3500人だった。
 一方、12月の見通しについて同部は「民間企業賞与の増加による国内外の旅行需要が高まっており、沖縄への旅行商品も好調で前年を上回る」と分析した。
 今後の展望には「来年1月の旧正月(春節)を迎え、台湾や中国からは好調に推移する見込みだ」と話した。