沖縄振興予算3460億円、県の要求52億円上回る


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 【東京】山本一太沖縄担当相は20日、2014年度の沖縄振興関係予算に関して麻生太郎財務相との閣僚折衝を行い、来年度からの消費税増税などの影響を踏まえて概算要求額より52億円積み増し、総額3460億円とすることで合意した。

那覇空港の第2滑走路増設事業は19年末までに完成させるため330億円(概算要求比30億円増)を毎年確保し、15年度以降も沖縄振興一括交付金と別枠で計上することを決めた。
 13年度当初予算比では約459億円増となる。概算要求額以上の予算を確保するのは異例。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て承認を強く促す狙いがある。
 一括交付金も沖縄振興特別推進交付金(ソフト)が826億円(13年度比23億円増)、沖縄振興公共投資交付金932億円(22億円増)とそれぞれ概算要求を上回った。沖縄科学技術大学院大学の整備拡充費は調整中だが、概算要求198億円は全額確保される見通し。