県内スマホ利用57% 若者の依存度高く


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 県内のスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)の普及率が拡大し約6割がスマホを利用し、それに伴ってインターネット依存度が高まっていることが、総合代理店の宣伝(浦添市)や沖縄国際大学総合研究機構産業総合研究所などの調査リポートで分かった。

7月の調査でスマホ利用率は前年より18・5ポイント増の57・2%で、初めて従来型携帯電話の利用率を上回った。スマホ利用者のうち20代が30・9%、30代が29・3%と若い世代が多かった。
 ホームページ制作のライデリ(那覇市)が20日発刊した県内のIT(情報技術)事情をまとめた「沖縄インターネット白書2013―2014」で紹介した。
 スマホ利用者でどれだけの時間をネットしないで我慢できるかの度合いについては、「2~3時間」が20・5%、「4~9時間」が7・9%と高かった。総合して「1日も我慢できない」のは37・6%だった。スマホ利用者のネット依存度の高さが浮き彫りになった。
 調査を担当した宣伝マーケティング部の宮城創部長は「ネットが当たり前になっているが、知らず知らずのうちに使った時のリスクも多い」と分析した。その上で、同白書を「親がスマホやネットの使い方を知って、子どもに伝える材料にしてほしい」と話した。
 「インターネットに関するアンケート調査」として7月6日から約1カ月間、那覇市や北谷町で聞き取り調査を実施した。有効回答件数は1200件だった。
 「沖縄インターネット白書」の定価は税抜き700円。2500部発行する。