バスケットボールの男子U―16(16歳以下)日本代表は26日から東京で強化合宿を行い、30日~1月8日にはドイツとチェコで遠征を行う。メンバー14人の中に、県内から青木亮(西原中3年)と渡嘉敷直輝(古蔵中3年)が名を連ねた。ともに海外選手との対戦は初めてで、力試しの場へ胸を高鳴らせている。
強化合宿は日本バスケットボール協会が実施しており、U―16は中学2、3年生が対象。夏の1次合宿には24人が参加し、3次までに14人に絞られた。3月の都道府県対抗ジュニア大会で県選抜の準優勝にも貢献した青木と渡嘉敷は、日本代表チームではいずれもフォワードとして活躍が期待されている。
青木は昨年、同協会の育成事業U―14トップエンデバーに選ばれた。日本代表選出は初めてで「合宿で今まで練習してきたことを発揮できた。メンバーに残れてうれしい」と語る。
192センチの長身で普段はセンターを務めるが、3年生になってからシュートの強化に力を入れてきた。柔らかなスナップで高精度にシュートを決めることができ、内角でも外角でも攻撃に絡める選手だ。体格の大きな海外勢との対戦に「体の当て方などを学んで、後につながるプレーをしたい」と意気込む。
186センチの渡嘉敷は、アジア選手権の代表選考を兼ねていた昨年の強化合宿は1次で落選した。2年生での参加は珍しく、素質の高さが評価された形だが本人は「モチベーションが足りなかった」と振り返る。
今年は下半身を鍛えて守備での反応力を上げ、攻撃面もドリブル強化などに励んできた。日本代表チームでは中心選手として周りを引っ張る存在。長身で運動能力の高い海外勢に対し「シュートやドライブのタイミングは0・1秒を争うと思う。日本人とは違う間合いを学びたい」と語る。
卒業後は同じ県外の強豪校に進学する予定の2人。青木は「ライバル意識はある。互いに支え合っていきたい」と言い、渡嘉敷も「切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」とそろっての活躍を誓った。(大城周子)
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