県中学総合文化祭始まる 47校280人の三線で幕開け


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幕開けで「安波節」「安里屋ユンタ」などの歌三線を披露する中学生ら=21日、浦添市てだこホール

 「未来へ煌(きら)めけ僕らの文化 共に刻む たしかな一歩」をテーマに第19回県中学校総合文化祭(県中学校文化連盟主催)が21日、浦添市てだこホールを主会場に開幕した。

美術や書道などの作品展示や伝統芸能、音楽、ダンスなどの舞台発表に取り組む「中学生パワー」を発信する。22日まで。
 今回は来年の全国中文祭沖縄開催に向けたプレ大会と位置付けた。初日は県内47校の約280人による歌三線の合奏で幕開けした。各地区代表の生徒らがしまくとぅばでメッセージを発表する「しまくとぅばでこんにちは」もあった。
 福嶺中は全校生徒16人による劇を熱演し、青春群像に会場から大きな拍手が送られた。波照間中や川平中は八重山の郷土芸能を披露し、各校の個性が光った。
 今年で3回目となるインターネットの生放送番組「ハイサイ中文祭」で、マイクを握った南星中2年の照屋結衣さんは「緊張したけど楽しくできた」と満足した表情を見せた。新聞を教育に活用するNIEの一環で、大里中2年の3人は琉球新報の速報車「りゅうちゃん号」で会場の様子を伝える速報を発行した。