キングス、小休止 bjリーグ第19戦


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 プロバスケットボールの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=16勝2敗)は21日、青森県の八戸市東体育館で青森ワッツ(東地区7位=9勝11敗)と今季第19戦を行い、70―72で敗れて連勝が12でストップした。

第1クオーター(Q)から試合の主導権を握ったキングスはアンソニー・マクヘンリーの3点シュートなどでリードを保った。しかし簡単なパスミスなどから流れを悪くし、青森の激しいディフェンスの前にシュート精度も落ち始めた。第2Q終盤に試合をひっくり返され、35―38で前半を終えた。後半は12点差までリードを広げられたが、ドゥレイロン・バーンズが粘り強く加点して同点に追い付いた。終盤は1点を争う接戦になったが、勝負どころでキングスがミスを連発して勝利を逃した。青森との第2戦は22日午後2時から同体育館で行われる。

青森ワッツ(10勝11敗)
72―70(17―23,21―12,18―14,16―21)
琉球ゴールデンキングス(16勝3敗)

◆フリースロー不発
 伊佐勉HC(キングス)の話 われわれのエナジーレベルが足りなかった前半は気持ちがゴールに向いておらず、消極的になっていた。後半は切り替えて気持ちはゴールに向いていたし、相手チームをファウルトラブルに追い込むこともできたが、フリースローの機会で決めることができなかった。

◆勝負どころ 痛いミス
 勝負どころのミスが痛かった。2点を追いかける試合の最終盤、ドライブシュートを仕掛けた岸本隆一の足にボールが当たり、コートの外へと転がっていった。その直前には同点のチャンスでバーンズがオフェンスファウルを取られ、攻撃権を失っていた。差はわずか2点。1ゴールの重みを思い知らされた一戦だった。
 試合序盤はキングスのペースだった。マンツーマンの厳しい守備で青森の得点を許さず、マクヘンリーの3点弾でリードを広げた。青森も外からのシュートで応戦したが、キングスは小菅直人が内外から攻めて流れを渡さなかった。
 第2クオーター(Q)に入るとキングスはパスの精度が落ち、ターンオーバーが増える我慢の時間になった。ディフェンスリバウンドも拾えず、青森にセカンドチャンスを与える場面が目立った。
 後半に入っても流れを取り戻せないキングスは、第4Qで12点差を追いかける苦しい状況に立たされた。フリースローも思うように決まらず嫌なムードが漂ったが、バーンズが粘り強く得点して同点に追いついた。しかしミスの連続で好機を失い、逆転できなかった。バーンズは「結果として連勝が止まってしまったが、この経験を糧にまた連勝できるように前を向きたい」と気持ちを切り替えた。