キングス雪辱 青森に61―57 bjリーグ第20戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=16勝3敗)は22日、青森県の八戸市東体育館で青森ワッツ(東地区8位=10勝11敗)と今季第20戦を行い、61―57で勝利した。

キングスは試合開始直後から波に乗れず、青森のアウトサイドシュートを止められずに追い掛ける展開となった。第2クオーター(Q)の序盤も青森の堅守を崩せずに苦しんだが、アンソニー・マクヘンリーが速攻からリングをこじ開けると、ドゥレイロン・バーンズが3点弾を沈めて試合をひっくり返した。38―30とリードして迎えた後半はジェフ・ニュートンの得点などで10点差までリードを広げたが、ファウルやターンオーバーが続いて青森の追い上げを許した。第4Qには青森に逆転されたが、最後はマクヘンリーが粘り強く得点して逃げ切った。キングスの次戦は1月2、3の両日、那覇市民体育館に埼玉ブロンコスを迎えてホーム2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(17勝3敗)
61―57(12―17,26―13,12―19,11―8)
青森ワッツ(10勝12敗)

◆守りは合格点
 伊佐勉HC(キングス)の話 ロースコアの戦いになることは予測していた。キングスのディフェンスは合格点だった。それぞれの選手が役割を明確に理解し、終始プレーで見せてくれた。逆に、高確率で決めなくてはいけないシュートが外れることに関して、要練習だ。年内最後の試合を勝てて良かった。

◆マクヘンリー攻守に存在感 苦しい展開、突破口開く
 最後はエースがリングをこじ開けた。第4Q残り1分を切って、キングスのビハインドは1点。アンソニー・マクヘンリーが相手守備の隙を突いてリング下に切り込むと、鮮やかな逆転シュートを決めた。第1戦に続くロースコアの展開。互いにリードを奪い合うクロスゲームの最終盤で勝利に近づく貴重な得点だった。
 この日も青森の堅守がキングスを苦しめた。外国人選手がリング下を固めてインサイド攻撃を封じ、タイトにプレッシャーを仕掛けて外のシュートも許さなかった。
 リバウンド争いでも劣勢に立つ時間が続いたが、第2Qにマクヘンリーが突破口を開いた。速攻から得点してリードを縮めると、リバウンドを拾って流れを引き寄せた。アシストを受けたバーンズが3点弾を沈めるなど、キングスが主導権を握り始めた。
 第4Qにもマクヘンリーは攻守で存在感を発揮。ファウルゲームに持ち込んだ青森を振り切った。マクヘンリーは「非常にタフな2試合だった。オフェンス、ディフェンスに関して、やりたいことをさせてもらえなかった」と語り、気を引き締めた。