ゴーヤー、5割増に 県が生産振興計画


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 九州や関東地域など他県でゴーヤーの生産量が増加する中、県農林水産部は24日までに「県ゴーヤー生産振興計画」を策定した。県基幹作物のさらなる普及拡大を狙う。生産管理の強化などで10アール当たりの収量を上げ、2016年度の生産量を10年度比で52・6%増の1万1500トンを目指す。

 作付面積は7・4%増の350ヘクタール、出荷量は52・6%増の9775トンを計画。県によると、振興計画の策定は1990年頃にゴーヤーを食害するウリミバエの根絶を見込んで策定して以来、2度目。
 生産面における対策としては、気象災害に対応した施設の整備や優良種苗の確保、ハウスの管理徹底など。流通面では、県産の出荷量が落ち込む冬場など出荷期ごとの流通販売対策、共同出荷体制の強化などを盛り込んだ。
 16年度の10アール当たりの収量は、現在と比較して施設栽培で1・1トン増の3・5トン、露地栽培で0・5トン増の2・0トンを目標にしている。