高校サッカー 那覇西、31日に遠野(岩手)と初戦


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全員サッカーで上位進出を目指す那覇西イレブン

 第92回全国高校サッカー選手権大会が30日、東京の国立競技場で開幕する。県代表は2年ぶり13度目の出場となる那覇西。初戦は31日に千葉県のフクダ電子アリーナで、3年ぶり23度目の出場の遠野(岩手)と対戦。

午後0時5分キックオフ。守備から流れをつくる全員サッカーで、県勢最高位の4強入りを目指す。

◆チーム一丸で“国立”目指す
 「新人、インターハイ、選手権の県内3タイトル制覇」(徳元悠平主将)を、見事に有言実行した那覇西。夏の全国インターハイは悔しい初戦敗退を喫したが、速さやフィジカルなど全体の底上げを図ってきた。精度を上げた全員サッカーで、夢の国立を目指す。
 初戦の遠野(岩手)は、毎年3月に県内で行われる招待試合で対戦経験のある相手。0―0で引き分けたが、玉城真哉監督は「フィジカルが強くて粘りのあるチーム」と分析する。
 サイド攻撃を重視した4―2―3―1のフォーメーションが特徴で、守備から流れをつかむのが持ち味だ。徳元主将は1年のころから全国大会フル出場するなど、実績も実力も十分。チーム最高身長181センチの高さを持つ上原勘七も、2年ながら「身体能力がずば抜けている」と指揮官に言わせる逸材だ。もともとFWだった宮城良壽は、速さとドリブル力を持ち合わせ、より一層守備に厚みを持たせた。
 1994年に那覇西が8強進出したのが県勢としては過去最高だが、初の4強入りがかなえば、国立のピッチが待っている。徳元主将は「この大会に出るために集まったメンバーもいる。高校生活の集大成として悔いのないように戦いたい」と闘志を燃やす。高校最後の冬に、那覇西イレブンが躍動する。