日台漁業委員会、漁具放棄禁止で合意 次回は1月下旬


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 日台漁業取り決め(協定)による合意水域内の操業の在り方を決める日台漁業委員会の第2回会合が26日、東京の南青山会館で開かれた。

今月5、6日に台湾で開かれた漁業者会合で大筋合意した項目について、両政府間でも合意した。次回会合は1月21~22日に漁業者会合、23~24日に漁業委員会を台湾で開催する。船同士の距離など操業ルール策定について合意を目指す。
 今回合意した項目は(1)漁船の衝突など事故が発生した際の連絡手段の整備(2)漁具を持ち帰らないことと漁具放棄の禁止(3)事故発生時に相手側の損害を補償できる保険への加入―の3点。
 双方は今後、1月中にも漁業者会合と漁業委員会を開き、操業ルールについて正式に文書で合意することを目指す。会合には双方の交流窓口機関や外務省、水産庁、海上保安庁担当者のほか、沖縄と宮崎、台湾側の漁業関係者も参加した。
 会合に参加した八重山漁業協同組合の上原亀一組合長は「今回でルール作りがうまくいったらいいと期待したが、そこまで話は出なかった。次回が正念場だ」と述べた。久米島漁協の渡名喜盛二組合長は「長期間かかったとしても、漁場を共有している以上は安全操業できるルール作りをしていきたい」と話した。