沖縄都市モノレール(那覇市、仲吉良次社長)は2014年10月、QRコードを読み取る自動改札機を導入する。同年10月から予定するIC乗車券の運用開始に合わせ、改札の仕組みを変更する。
現在採用する磁気券は廃止する。QR券の導入で乗客の利便性向上を図るほか、改札通過時間の短縮や経費節減などの利点があるという。全国の鉄道会社の中で、QR券の導入は初めての取り組み。
普通乗車券や1日乗車券をQRコード方式にし、定期券はICカードに切り替える。1日乗車券はICカードでも対応可能にする予定。QRコードはコピーを防ぐため半分を隠し発券する仕組み。
沖縄都市モノレールと沖縄本島バス4社はゆいレールと本島内の路線バスで共通に使えるIC乗車券を導入する事業を進めている。ゆいレールで先行運用を始める計画で、それに伴いモノレールはQR券とIC乗車券を一体的に使える改札を整備する。紙を使うQR券は磁気券に比べ安価な上、磁気券で発生するかけらの詰まりなど故障も防げる。保守経費の節減や通過の効率化につながるという。
(謝花史哲)