母校、安和小に437冊 俳人中村さん寄贈


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本を手に記念撮影する中村阪子さん(左端)仲村志郎校長(左から2人目)と児童代表=25日、名護市立安和小学校

 【名護】俳人の故・中村秀雄さん、阪子さん夫婦が、古里への思いを詠んだ句を刻んだ二人句碑が名護市立安和小学校に建立されたことを記念して、阪子さんと句碑顕彰実行委員会(岸本一夫委員長)は25日、同小に本437冊を贈った。本は中村さんの蔵書や実行委会員が寄付した。

 句集や図鑑、児童文学など幅広く、贈呈式で阪子さんは「私も70年前に安和小で学んだ。現在の児童の皆さんもたくさん本を読んでほしい」と語った。
 中村さん夫婦は共に安和小の出身。
 県内の俳句隆盛に寄与した二人の功績をたたえようと、実行委員会がつくられ、10月に句碑が完成した。
 贈呈式では阪子さんのあいさつの後、仲村志郎校長と児童代表に本の一部と「記念文庫」の額が贈られた。
 仲村校長は「本をたくさん読む機会を頂いた。本を通してしっかり考える大人になってほしい」と語った。
 同校は句碑建立をきっかけに校内俳句大会などを催しており、贈られた本を活用する予定だ。