伝統芸能継承へ 宮古の児童ら南風原高生と共演


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南風原高校の生徒と共演する宮古の子どもたち=28日、浦添市の国立劇場おきなわ

 宮古民謡を学ぶ児童生徒が県立南風原高校郷土芸能部と共演する「第1回夢ステージ 子達(しーら)の輝き」(宮古文化芸能社主催)が28日、浦添市の国立劇場おきなわであった。沖縄本島の高校生との交流や大舞台を踏む経験を通して、子どもたちに芸能を続ける意識を高めてもらうことが狙い。

宮古民謡を学ぶ子どもの多くは一時的な習い事にとどまっているという。継続して取り組める環境をつくり、次世代に継承しようと、同社が県文化振興会の助成を受け「夢ステージ」を企画した。
 宮古島でオーディションを行い、小学生から高校生まで20人を選抜。26日に南風原高校や県立芸大などを見学した。27日は国立劇場おきなわの組踊研修を修了した若手実演家の講話を聞いた。28日の本番では、南風原高校の生徒と民謡や舞踊を組み合わせた舞台を披露した。
 伊良部中1年の仲間まひるさんは「恥ずかしがらずに人前に出られるようになった。高校でも三線に取り組みたい」と話した。同社の平良裕明代表(58)は「今後も離島と本島の交流を深めたい」と述べた。