森島富美加バレエ&ジャズダンス教室の30周年記念公演と第20回発表会が28日、浦添市の国立劇場おきなわであった。記念公演の「眠れる森の美女」第3幕「オーロラの結婚」に、同教室出身でオーストラリア国立バレエ団シニアアーティストの久保田美和子と、同バレエ団プリンシパルのケビン・ジャクソンが出演。国際的な舞台で磨き上げた技術と表現力を華やかなグラン・パ・ド・ドゥで披露し、喝采に包まれた。
第1部で、同教室出身で香港バレエ団所属の江上悠が振り付けた「相思華」を脇口リイナ、棚原千香子が踊った。前衛的な感覚を反映した独特の振りを、切れのある動きで見せた。打楽器のリズムで不穏な空気を演出した「春の祭典」など創作7演目を披露した。
「眠れる森の美女」は久保田、ジャクソンが安定感抜群の舞で来場者を引き込む。鮮やかなフィッシュ・ダイブを繰り返すグラン・パ・ド・ドゥに拍手と歓声が飛んだ。
王と王妃を演じた江口信二、喜久村明理をはじめ、リラの精の下地麻衣子、宝石の踊りの島袋稚子(ダイヤモンド)、島袋亮子(エメラルド)、高良清美(ルビー)、仲宗根有咲(サファイア)らが華やかな舞を繰り広げた。フロリナ姫は渡久地真理子、白い猫と長靴をはいた猫はそれぞれ棚原と野島友和が演じ、勢理客芹奈と飯島寛が赤ずきんとオオカミを演じた。ほかにシンデレラに脇口、親指娘に渡嘉敷玲奈、高良祐紀乃、幸田琉南ら。
発表会は「白雪姫」「くるみ割り人形」などを上演した。