免許返納、千件超す 2年連続、証明書浸透で急増


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 運転免許証の自主返納者に発行する運転経歴証明書の発行件数が、2013年11月末現在で1184件となり、2年連続で千件を超えたことが31日までに県警免許課のまとめで分かった。

同期間の自主返納件数は1224件だった。県内の自主返納件数は、2007~10年の間で68~95件とほぼ横ばいだったが、11年に194件に増加。12年は1435件と急増した。同課は身分証の代用として使える運転経歴証明書が返納の大半を占める65歳以上の高齢者に浸透したことが背景にあるとみている。
 運転経歴証明書の発行件数は12年が1392件で、制度開始の1998年以降で最も多かった。
 県内では高齢者の交通事故防止を目的に、運転経歴証明書を提示すると、バスやモノレールの運賃が50%割引、タクシー料金が10%割引の他、利用料が割引となる温泉施設などもある。
 県内の昨年12月1日現在の運転免許人口は90万7989人で、このうち70歳以上は3万7276人。運転する機会が減っているものの、身分証として所持を継続する高齢者も多いとみられる。