12月31日午後3時50分ごろ、今帰仁村の古宇利島と名護市の屋我地島を結ぶ古宇利大橋近くの海上に、乗客2人を乗せて遊覧飛行中だった民間ヘリが墜落した。名護署によると乗客の男性(46)が右鎖骨骨折などの重傷を負ったほか、乗客の女性(23)と男性操縦士(39)が軽傷を負った。いずれも生命に別条はない。
名護署によると、墜落したのは、県内で遊覧飛行などを行っているアイラス航空(三松達哉社長)が運行するロビンソン式R442型ヘリ(定員4人)。31日に古宇利島を離着陸する遊覧飛行を始めたばかりだった。同社によると、31日午後3時42分ごろ乗客2人を乗せて9回目の飛行を開始し、その帰路で墜落した。
アイラスによると、航空法の施行規則で、海上での最低安全高度は水上の物件などから150メートル以上の距離を保って飛行することができる高度とされており、操縦士は「橋から150メートルの距離をとって飛行していた。下降中にどんどん海面が迫ってきて上昇させようと機体を操作していた」などと話しているという。
県警や国の事故調査員らが2日午後に現場検証を実施するなど事故原因を調べている。沈んだ機体は同署とアイラスなどが同日、付近の港に引き揚げた。