三が日も中北部で米軍訓練 騒音防止協定は形骸化


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 【中北部】在沖米海兵隊は3日、米軍普天間飛行場に配備されている米軍機の飛行訓練を実施した。日米間の騒音規制措置(騒音防止協定)には三が日の飛行に関する具体的言及はないが「地域社会にとって特別に意義のある日については、訓練飛行を最小限にするよう配慮する」と明記されている。訓練は朝から終日続き、協定の内容とは懸け離れた運用が見られた。

 3日は午前9時50分ごろに垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機が離陸し、その後もKC130空中給油機やCH53ヘリ、AH1ヘリなどが飛行。飛行場周辺の住宅地や初詣客らでにぎわう上空を頻繁に旋回し、騒音がとどろいた。金武町のブルービーチ付近では、昼ごろにUH1ヘリが繰り返し飛行する様子が確認された。
 米軍普天間飛行場では昨年も1月3日にオスプレイなどの米軍機が激しい訓練を実施した。8月の旧盆中にも同様に訓練が行われ、騒音防止協定の形骸化が再三指摘されている。
 一方、岩国基地のある岩国市では、米軍側と行政による岩国日米協議会で正月三が日の飛行を停止する確認がなされており、運用をめぐって沖縄と本土の差が浮き彫りとなっている。