国立劇場おきなわ 25日に10周年記念歌舞劇


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「今日ぬ誇らしゃや」の出演者ら=5日、浦添市の国立劇場おきなわ

 国立劇場おきなわ10周年記念公演第1弾となる歌舞劇「今日(きゅう)ぬ誇(ふく)らしゃや」の制作発表会見が5日、浦添市の同劇場で開かれた。作家の大城立裕さんが脚本を書き下ろし、同劇場の嘉数道彦芸術監督が演出する。

平良進さんらベテランから若手までの出演者が一堂に会し、節目を飾る。
 題名は祝儀舞踊「かぎやで風(かじゃでぃ風)」の詞から付けた。組踊誕生までの道のりを軸に、自らの道を切り開く若者たちを描く。音楽は人間国宝の照喜名朝一さんが、振り付けは同劇場の創作舞踊大賞を受賞した玉城千枝さんが担当する。役者と地謡、踊り手らを合わせて総勢70人近くが出演する。
 大城さんは「こけら落とし公演と10周年の両方に参加させてもらい光栄に思う。ドラマとにぎわいがどう絡んでいるか見てほしい」と話した。嘉数さんは「初演の舞台に(ベテランから若手まで)一つになって向かう。10周年記念として、今後の継承、創造、発展に向かっていけるのではないか」と意義を語った。
 「今日ぬ―」は25日午後6時半、26日午後2時の2回公演。問い合わせは同劇場(電話)098(871)3350。