地域

危機 みゃーくうつ 小5・中2調査「使わない」9割

「方言の普及は一から出発しなければならない」と語る佐渡山力さん=宮古島市内

 【宮古島】宮古方言を広める会(佐渡山力代表)はこのほど、市平良の児童生徒を対象に宮古方言に関するアンケートを行った。宮古方言(みゃーくうつ)を「使わない」「ときどき使う(ほとんど使わない)」と答えた人が9割強に上るなど、若年層で広がる“みゃーくうつ離れ”の深刻な実態が明らかになった。

 調査は11月、旧平良市地域にある小学校11校の5年生と中学校6校の2年生を対象に行い、795人から回答を得た。
 その結果「日ごろ方言を使うか」の問いでは「よく使う」が小学6%、中学4%、「ときどき使う」が小学51%、中学49%となった。
 「方言をどのくらい聞き分けられるか」の問いでは小中ともに「よく分かる」が2%、「少し分かる」は小学60%、中学50%だった。
 また、共通語を方言に訳す問いでは「ありがとう」を「タンディガータンディ」などと正しく答えた人が5割に上ったほかは、「歌」を「アーグ」と答えた人が1~2%、方言を共通語に訳す質問でも「ガンズウ」を「健康」と答えた人が14~15%にとどまるなど、1割台以下の正答率だった設問が多く見られた。
 佐渡山さんは「(方言を)ときどき使う」「(相手の話す方言が)少し分かる」と答えた人も、方言訳の回答傾向からほとんどが「ほとんど使えない」と指摘。「方言の普及は一から出発しなければならない状況だ」と厳しい見方を示した。
 一方で小学の55%、中学の43%が「方言をなくさないようにしたいと思う」と答えるなど、意識の高さも垣間見られた。
 佐渡山さんは「方言を家庭などで積極的に話して子どもの耳に入れるべきだが、保護者自身も話せない。生活の場面を想定した方言会話の具体例を挙げるなど、会話を促す必要がある」とした。
英文へ→90 percent of students in Miyako Island not using local dialect