糸満漁民食堂 2賞 JCDアワード グッドデザイン


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
2013年度のJCDデザインアワードとグッドデザイン賞を受けた「糸満漁民食堂」=糸満市西崎町

 【糸満】糸満市西崎町にあるレストラン「糸満漁民食堂」がこのほど、2013年度のJCDデザインアワードとグッドデザイン賞を受けた。建物は、かつての糸満漁民がサンゴ石灰岩を積んで宅地を造成した歴史を踏まえ、琉球石灰岩やサンゴ石灰岩を石積みしたグスクをイメージした。同市出身のオーナーの玉城弘康さん(35)は「石積みにこだわり、歴史を表現してよかった」と喜んだ。

 実家が魚屋の玉城さんは「海人(うみんちゅ)のまち」と呼ばれる糸満の漁民文化を発信することを目的に、2013年2月にレストランを開店。新鮮な魚料理のほか、漁民が常食していた魚汁を現代風にアレンジした創作料理を提供している。建物のデザインは山崎健太郎デザインワークショップ(東京)が手掛けた。
 玉城さんは「今後も料理や石積みを通して糸満を発信したい」と意気込んだ。
 JCDデザインアワードは、1974年に社団法人日本商環境設計家協会が創設した賞で、インテリアデザインを対象にする。グッドデザイン賞は、日本デザイン振興会が主催。工業製品やソフトウエアなど有形無形問わず、あらゆる物のデザインを表彰する。

※注:山崎健太郎の「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし
英文へ→Itoman restaurant receives award for design