那覇市議会(安慶田光男議長)は6日、臨時会を開き、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画で仲井真弘多知事が埋め立て申請を承認したことについて抗議する意見書を賛成多数で可決した。知事の埋め立て承認で県内の議会が意見書を出すのは初めて。
意見書では安倍晋三首相の発言は「担保力のない口約束にすぎない」とし、仲井真知事の「140万県民を代表して感謝する」との発言に対して「県民の落胆は計り知れない」と批判した。知事への抗議と同時に、政府に対して辺野古移設断念を含めた基地負担軽減策を早急に実行するよう要請することも求めている。意見書は仲井真知事と安倍首相に送られる。
自民・無所属・改革の会から「口約束でなく内閣総理大臣の言葉は重い」などの理由で反対討論があり、計5人が反対票を投じた。【琉球新報電子版】