大城剛さん(国建)作品に決定 緑ヶ丘公園のトイレデザイン


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 那覇市牧志にある緑ヶ丘公園のトイレのデザインを決める「エントランススペース意匠選定設計競技」(主催・県建築士会)がこのほど、那覇市役所内で行われ、国建の大城剛さんの作品「絵になる風景」が最優秀作品賞に選ばれた。

大城さんはカフェやバーと隣接する公園の魅力を作品に取り込み、地域に溶け込むトイレを提案した。大城さんの作品は2014年度中の着工を予定している。
 デザインは那覇市が進める国際通り周辺地区活性化事業の一環で、地域に憩いの場をつくることを目的としている。ニューパラダイス通りに面した公園の入り口に魅力的なデザインのトイレを設置することで、公園全体の利用促進や地域発展も意図している。
 作品は、トイレの壁面に椅子、テーブル、ランプなどを配置し、トイレ以外にも休憩スペースと連なる形で整備する一体的な建物として設計した。男性用(小2、大1)、女性用(大3)に子ども用、身障者用のトイレがある。
 大城さんは作品に「公園に来たみなさん、どうぞ気軽に休んでください。絵になる風景に欠かせないのは、みなさんです」との言葉を添えた。
 審査は建築士や地域代表ら5人が行い、審査委員長は北村義典県立芸大教授が務めた。