コザの“戦後”学ぶ 沖尚高10人、ガイドと市内巡り


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独自の文化を築いたコザの歩みを学ぶ沖縄尚学高の生徒=12月26日、沖縄市内

 【沖縄】沖縄尚学高校(那覇市)の生徒会に所属する生徒10人が12月26日、沖縄の戦後文化と歴史を学ぶため、沖縄市観光協会認定ガイドと共に市内を回った。生徒らはガイドの話を聞きながら、米国人との交流を通じて独特の文化を築いたコザの歩みについて学んだ。

 沖縄市観光協会は戦後の沖縄市の歴史を学ぶ「After1945~今そこにある戦後」をテーマに修学旅行を受け入れている。今回、県内の高校生を対象に同プログラムを初めて実施した。
 生徒は市観光協会認定ガイド伊禮洋子さんの案内で戦後文化展示室「ヒストリート」を見学。聞き取りをしながら街中を回った。生徒の多くは沖縄市を訪れる機会はほとんどないといい、伊禮さんの話に熱心に耳を傾けていた。
 沖縄尚学高の生徒は広島県の高校生との交流事業を予定しており、事前学習のためコザの戦後史を学んだ。引率の木原由美子教諭は「独特の文化があるこの街で学ぶことは多い。ガイドの案内があり自分たちだけで回るよりスムーズに動けたのも良かった」と語った。
 ガイドを務めた伊禮さんは「県外の修学旅行生を案内しているが、あらためて県内の高校生への案内の大切さを感じた。県内の学校も、ぜひ課外授業などで歴史や文化を学ぶコザの街歩きを利用してほしい」と話していた。
 同プログラムへの問い合わせは沖縄市観光協会(コザインフォメーションセンター)(電話)098(939)4845。
(正木光通信員)