名護スイーツ開発へ 東京のパティシエ柿沢安耶さん


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県産果物を紹介され、イメージを膨らませる柿沢安耶さん(左から2人目)=12月26日、名護市為又の「お菓子のエビス」

 【名護】名護市活性化の一環として行われる洋菓子の開発に協力するため、野菜を使った洋菓子店「パティスリー・ボタジエ」(東京都)でオーナーパティシエ(洋菓子職人)を務める柿沢安耶さんが12月26日、名護市を訪れ、食材などを確かめた。

名護まち活性計画(末吉司代表)が取り組む映画製作の一環。柿沢さんは「味や香りの個性が強い沖縄の果物、野菜を生かしたい」と魅力ある商品開発へ意欲を語った。
 開発する洋菓子は3月ごろの発売を目指している。劇中に登場させ、名護の新名産品として売り出す。柿沢さんの夫で商品プロデュースを行う直紀さんが同行し、市内の菓子店やJAの直営店舗、今帰仁村のクワンソウ畑などを見学した。
 名護市為又の菓子店エビス(比嘉信勝社長)では、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツなど県産果物を試食し、イメージを膨らませた。「ダックワーズ」という焼き菓子の一種を基本に柿沢さん独自の工夫を加える予定で、エビスの試作品も提供された。
 柿沢さんは「これまでに島ニンジン、島ラッキョウを使った菓子を作ったことがある。野菜と果物の組み合わせでよりおいしく、親しみやすいものを作りたい」と語った。
 柿沢さんは「おいしさと健康」を両立する野菜専門の洋菓子店を経営し、首都圏で女性を中心に人気を集めている。