那覇空港貨物取扱量、3年ぶり増


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
那覇空港貨物取扱量推移

 沖縄地区税関那覇空港税関支署は9日、2013年分の那覇空港貨物取扱量(速報)を公表した。総取扱量は前年比7・7%増の14万7945トンで3年ぶりの増加となった。09年の全日本空輸(ANA)の国際航空貨物事業開始で急増した10年の14万8164トンに次いで2番目に多い取扱量。ANAの貨物機材の大型化や新規路線就航、ヤマト運輸の国際クール宅急便開始が寄与した。国内空港では、成田、関西、羽田に次いで4番目に多い取扱量だった。

 那覇空港で通関した輸出貨物は52・1%増の823トンと大幅に伸びた。輸入は4・0%増の4511トンだった。同支署は「県産品の輸出も伸びてきている」と話した。
 総取扱量が増えたのは、ANAが13年7月から日本貨物航空(NCA)のチャーター機を投入し機材を大型化し、8月には新たに中部空港へ貨物線を就航したことが影響した。
 さらに10月からは、ヤマト運輸が那覇空港のANAハブ(拠点)機能を活用して国際クール宅急便を始めた。同支署は「相対的に申請件数も増えて、実数値はないが、月平均の取扱量も感覚的には増えている」と話した。
 那覇空港の通過貨物を含めた積込量は8・3%増の7万1017トンで3年ぶりの増加。取卸量は7・1%増の7万6928トンで過去最高となった。国内空港の13年取扱量は上位から、成田空港が194万1千トン、関西空港が63万6千トン、羽田空港が15万5千トンだった。
 那覇空港の総取扱量は11年以降、東日本大震災の影響で減少していたが、震災前の水準に戻った。