「感動体験」で閑散期誘客へ 県の観光事業、来年度から実証


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沖縄感動体験プログラムを討議する沖縄感動産業戦略構築事業検討委員会=9日、県庁

 県は観光閑散期の誘客に向け、新たに沖縄の歴史や文化を生かした体験モデルや人材育成などを推進する「沖縄感動体験プログラム」を立ち上げた。沖縄感動産業戦略構築事業検討委員会(委員長・下地芳郎琉球大教授)は9日、県庁で第3回会合を開き、重点体験モデル27事業を決定した。

2014~16年度に全モデルを実証する方針で、今後体験モデルの商品化も目指していく。
 同プログラムは、「感動琉球体験」をキーワードに、沖縄の自然(亜熱帯)、食(長寿)、スポーツ(健康)、人(交流)、歴史(ルーツ)、文化(コンテンツ)―の6要素の体験メニューを造成した。
 沖縄の漁業文化を知る「海人ナイトサファリ」や沖縄の食を楽しめる「沖縄オーガニックツアー」など計27体験があり、それぞれ実施時期や対象者、モデルコースなども盛り込んだ。
 県は、14年度から地域の観光協会や旅行業業者などと連携して年間9体験モデルを実施し、観光ガイドなど人材の育成、情報発信の在り方を検証する予定。
 県文化観光スポーツ部の前田光幸観光政策統括監は「閑散期の誘客には国内客に沖縄で得られる感動をどのようにアピールするかが大切だ。今後同プログラムを通してしっかり観光客に訴えていきたい」と話した。