浦添工高3年の集大成 一堂に デザイン、インテリア科卒業展


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 浦添工業高校(與那覇強校長)デザイン科の第29回卒業作品展が9日、浦添市美術館で始まった。併せて、同高インテリア科の第29回卒業作品展も7日から浦添市てだこホール市民交流室で開かれている。両科の3年生が授業で学んだ技術を生かして制作した、個性豊かな作品が多数展示されている。入場無料。

デザイン科展は12日まで、インテリア科展は10日まで。
 デザイン科の卒業作品展では、雑誌や絵本などの「ビジュアルデザイン」、Tシャツや手拭いにオリジナルの図案を印刷した「シルクスクリーン」など、8種類の作品が展示されている。
 シルクスクリーン班でTシャツを制作し、作品展の実行委員長を務める新垣怜奈さん(18)は、「美術館で作品を展示する機会はなかなかないので、うれしい」と開催を喜んだ。「作品の完成度はもちろん、展示方法にもこだわっているので注目してほしい」と来場者に呼び掛けた。
 インテリア科作品展でも福祉家具、工芸、装備など、8種類の展示がある。福祉家具班で散歩用カートを作った宇地原翔君(18)は「展示会は3年間学んできた集大成。努力を感じ取ってほしい」と話した。
 展示会後、福祉家具班の作品は児童福祉施設へ寄贈される。装備班の作品は校内で活用される。

オリジナルのTシャツを紹介するデザイン科の生徒たち=9日、浦添市美術館
さまざまな家具を展示するインテリア科の生徒たち=9日、浦添市てだこホール市民交流室