沖縄工高生が快挙 難関国家試験に次々合格


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 県立沖縄工業高校の生徒らがこのほど、高校生では難関とされる2種類の国家資格試験に合格した。公害防止管理者水質関係第4種試験に2年の宮里実咲さん、甲種危険物取扱者試験に1年の新垣賢悟君、當間友也君、根路銘武仁君、東恩納寛大君が合格した。宮里さんは県内最年少、新垣君らは九州最年少での合格となった。

 公害防止管理者は公害防止施設等の運転、維持、管理、燃料や原材料の検査などを行う。前年度の全国の合格率は12・8%、県内は1・8%と低い。
 高校生にとっては、非常に難易度が高い資格になっている。
 宮里さんは「地球環境科学の授業を受けるうちに、公害防止管理者に興味を持った。合格してうれしい。科学系の国立大学に進みたい」と喜んだ。
 甲種危険物取扱者は資格を取得すると、全ての危険物を取り扱うことができる。試験は出題範囲が広く、応用化学の分野からも出題されるため難易度が高い。通常は危険物取扱従事者や科学系の大学生が挑戦する。
 新垣君は「一番欲しかった資格なのでうれしい。次は1種の公害防止管理者試験に挑戦したい」、當間君は「将来は科学系の仕事に就きたいので、合格してうれしい」、根路銘君は「消防士になりたいので、資格を取得するために朝から晩まで必死で勉強した」、東恩納君は「部活との両立が大変だったが合格して達成感がある。支えてくれた親に感謝したい」とそれぞれ話した。

甲種危険物取扱者試験に合格した新垣賢悟君(後列右)、根路銘武仁君(前列右)、東恩納寛大君(同左)、當間友也君=8日、那覇市の沖縄工業高校
宮里実咲さん