全九州高校重量挙げ技選抜大会 県勢6階級制覇


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 重量挙げの第22回全九州高校競技選抜大会が11日、長崎県立諫早農業高校で行われ、男子69キロ級の宮本昌典(沖縄工)がスナッチ118キロ、ジャーク150キロ、トータル268キロといずれも大会新記録をたたき出して頂点に立った。

62キロ級は赤嶺大輔(糸満)が優勝し、知念勇斗(豊見城)が準優勝だった。56キロ級は友利和樹(同)が栄冠を手にし、森将太(南部工)が2位につけた。女子48キロ級は名嘉山杉野(名護商工)がトータル114キロ(スナッチ52キロ、ジャーク62キロ)で優勝し、2位に赤嶺桃香(宮古)、3位に宮城怜奈(辺土名)と県勢が上位を独占した。53キロ級は當間星香(豊見城)が制し、58キロ級は新垣愛恵(同)が2連覇を果たした。

◆次は全国で高校新を/宮本昌典
 男子69キロ級で大会新記録を打ち出した宮本昌典(沖縄工)は「調子が良かった」と振り返る。スナッチの1本目で失敗したが、「これ以上、失敗したら記録を伸ばせないと気合を入れ直した」。その後はスナッチ、ジャークともに全て成功。ジャークの3本目は「目標だった」という150キロを挙げ、「スナッチの失敗を取り返したかった」と達成感をにじませた。「全国では高校新記録を出して優勝したい」と次の目標を見据えた。
 62キロ級の赤嶺大輔(糸満)は全国大会で数々の実績を残している知念勇斗(豊見城)を抑えての優勝だった。「知念君に勝つのは初めて」と喜ぶ。スナッチは3本全て成功して「満点に近い内容だった」。苦手というジャークでは3本目の試技で失敗し、「知念君を意識してプレッシャーを感じていた」と悔やむ。それでも「優勝で九州大会を終われて良かった」と語る。
 56キロ級を制した友利和樹(豊見城)は初めての頂点にも「内容は納得がいかない」と厳しい評価だ。「緊張していた」というスナッチの1本目で失敗。2本目以降は「気持ちを切り替えられた」と語るが、ジャーク3本目で自己新記録の113キロを挙げられず「悔しい」とこぼす。「大きな舞台で優勝できたことは良かった」と前を向き、「全国では自己新記録を出したい」と決意した。