【与那国】与那国小学校でことし成人を迎える卒業生13人が元日にタイムカプセルを開けた。小学校の卒業を記念したタイムカプセルは6年間使用したランドセルに思い出の品々を入れたものだ。保管場所は教室の天井裏で、ほこりにまみれたランドセルを手にすると、懐かしい記憶がよみがえった。
テストの答案用紙、さぼりがちだったラジオ体操カード、友達との写真、みんなで寄せ書きした学級の旗、その中に二十歳の自身へ宛てたメッセージが入っていた。
「先生になりたいという夢は今も変わりませんか?」「身長はのびましたか?」と希望に満ちた問い掛けに今の自分を重ねる。
母に勧められて泡盛を入れた糸数かれんさんは「もったいなくて開けられない。あのころは小さなことでいろいろ悩んでいたようだ。今思うと笑ってしまうけど」と照れくさそうに話した。
久しぶりに訪れた小学校の教室はびっくりするほど小さく感じ、ランドセルを背負うとベルトが肩に食い込むほど大きくなった卒業生たち。あのころと同じ笑顔の仲間と懐かしい話は尽きなかった。(東濱リエ通信員)
※注:東濱リエ通信員の「濱」は、右側がウカンムリに眉の目が貝