【名護】名護市我部(屋我地島)で昨年12月に収穫したソバの試食会が8日、名護市役所屋我地支所で開かれ、住民らを招いて香り高い新そばを楽しんだ。ソバは我部で昔ながらの塩作りを営む「塩田」が一昨年から植えている。
今回は屋我地島全体にソバ栽培を広めるため、農家らにその魅力を知ってもらおうと開かれた。
千葉県船橋市で、料理店を営み、我部の塩を使った料理を提供している魯(の)俊(じゅん)虎(ほ)さんがそば打ちを担当した。魯さんが店で提供しているように、香りを楽しめるように、つゆではなく屋我地の塩で食べる方法も紹介した。
ソバだけでなく試験的に栽培したゴマも紹介された。集まった農家には、ソバの収穫は、種まきから、2カ月程度の期間ででき、畑の手入れが不要などと説明があった。
塩田の金城薫さんは「ソバとゴマ、塩を組み合わせて特産品を作りたい。今回のソバは12月に収穫したもので、新年を新そばで迎えるというように、付加価値を高めれば商品化できると思う」と語った。
試食した名護市役所屋我地支所の松田毅支所長は「遊休地があるので、地域おこしに役立てばいい。徐々に浸透することを期待したい」と話していた。