普天間高(男子)沖国大(女子)V 卓球新報旗争奪


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
圧倒的な強さを見せる普天間高Aダブルスの(左から)中村廉と比嘉秀充=12日、県総合運動公園体育館(渡慶次哲三撮影)

 卓球の第37回新報旗争奪総合団体選手権大会(共催・県卓球協会、琉球新報社)最終日は12日、県総合運動公園体育館で男女の決勝までを行い、男子は普天間高Aが琉球アスティーダBにストレート勝ちし、優勝をつかんだ。女子は沖国大Aがコザ高Aを3―2で下し、頂点に立った。

◆普天間高 冷静な比嘉・中村ペア
 ベテランぞろいの琉球アスティーダBを相手に、決勝でストレート勝ちを収めた普天間高A。しかし、序盤からシングルス2人がフルセットに持ち込まれる苦しい立ち上がりだった。
 1年生の比嘉秀充は左利きの相手に苦戦を強いられた。カウンターなどで点を取られたが「相手の攻撃しづらい球を打とう」と、回転をかけた球威のあるスマッシュを繰り出すと、3―2でこの試合を終えた。
 続けて勝利したのは、3年生の仲宗根朝也。「いつもの球が入らなかった」と、最終セットまでジュースにもつれ込む接戦を「相手のリズムになる前に仕掛けた」と、レシーブから強気の攻撃で勝利をもぎ取った。
 優勝まであと一つと迫ったダブルスは、比嘉と中村廉のペアだった。対戦ペアは比嘉がシングルスでも戦っていた相手だったため「打開策は分かっていた」と、3―0の圧勝で優勝を決めた。
 3年生の仲宗根以外は、翌週から全日本大会が控えており、今回の勝利で大舞台へ向けて弾みがついたようだ。中村は「良い感じで仕上がっている」と自信をのぞかせる。比嘉も「いつも通りのプレーで32強以上を目指したい」と、闘志を燃やした。(仲本文子)