宮古島、キビ畑でまた不審火2件 先月から計7カ所


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不審火が発生したサトウキビ畑を確認する消防職員=12日、宮古島市城辺新城

 12日午前7時半ごろから同46分ごろにかけて、宮古島市城辺福里と同市城辺新城の収穫を控えたサトウキビ畑で、相次いで出火した。宮古島署によると、同市内の畑では6日にも2件の不審火が発生したばかり。

昨年12月からサトウキビ畑で計7件の不審火が続いている。いずれの現場も農作地で火の気はなく、けが人はいない。同署が放火の可能性も含め調べている。
 宮古島署によると、12日午前7時半ごろ、宮古島市城辺福里のサトウキビ畑が燃えているのを通行人が発見、通報した。消防などが約20分後に鎮火し、約350平方メートルが焼けた。午前7時46分ごろ、最初の現場から約2キロ離れた同市城辺新城のサトウキビ畑で出火した。約30分後に鎮火し、約4500平方メートルが焼けた。
 城辺新城の畑が被害に遭った50代の男性は「ほかの畑で不審火があったことは知っていたが、まさか自分の畑が被害に遭うとは思っていなかった。1年半かけて栽培したのに」と声を震わせた。火災に遭ったサトウキビは時間の経過とともに糖度が落ちるため、男性の畑では2月だった収穫予定を早め12日に収穫した。警察に通報した50代の男性は「早い時間から畑でパチパチという音がしていた。収穫を終えた農家の火入れかと思っていたが、こんなことが起こるなんて。頻発したら大変だ」と話した。