キングス4連勝 bjリーグ第23戦


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キングス―高松 第4クオーター、相手ディフェンスをかわしてシュートを放つドゥレイロン・バーンズ=13日、県立武道館(金良孝矢撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=19勝3敗)は13日、県立武道館で高松ファイブアローズ(同地区4位=13勝11敗)と今季第23戦を行い、82―64で勝利し、4連勝を飾った。

第1クオーター(Q)の序盤は互いにリードを奪い合うクロスゲームになったが、速攻から得点を重ねる高松が徐々にペースをつかんだ。キングスもドゥレイロン・バーンズが好守備を見せ、アンソニー・マクヘンリーが内外から攻めてリードを保ったが、高松も外から得点して食らいついた。45―38とキングスのリードで迎えた後半は高松が再び速攻で得点を重ねた。キングスはシュートが決まらない我慢の時間もあったが、バーンズや山内盛久が要所で得点して勝利を手にした。高松の岸本行央(浦西中―興南高―明治大)は約4分の出場時間で1リバウンドを拾った。高松との第2戦は14日午後7時半から同武道館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(20勝3敗)
 82―64(25―21,20―17,20―13,17―13)
高松ファイブアローズ(13勝12敗)

 【評】キングスが後半にかけて流れを変えて勝利を手にした。第1Qは攻守を素早く切り替える高松を抑えることができず、一時はリードを許す苦しい展開となった。第2Qからミスが増え始めた高松に対し、キングスはバーンズが得点して優位に立った。第3Q序盤はキングスのシュートがリングに嫌われたが、リバウンド争いで競り勝って流れをつかんだ。高松は要所でミスが重なり、キングスの勢いを止められなかった。(平安太一)

◆バーンズ 攻守に大車輪
 好調の高松を止めたのはキングスの得点源・バーンズだった。第1クオーター(Q)から巧みな守備で相手の攻撃を封じれば、内外から着実に得点した。第4Qの最終盤には連続得点で勝利を決定的にし、「チームのために全力でハードなプレーをした」と充実した表情を見せた。
 ゲーム序盤は高松ペースで進んだ。ターンオーバーが重なって波に乗れないキングスに対し、高松はデクスター・ライオンズを中心に速攻や3点弾で得点を伸ばした。伊佐勉ヘッドコーチは「第1Q最初の5分はライオンズにいいところを出された」と序盤の苦しい時間を振り返る。
 一時は8点差をつけられたキングスだったが、ベンチスタートの山内盛久が流れを変えた。「ディフェンスが機能していない」と感じた山内は「3点シュートを打たさない守備で相手を波に乗せないようにした」。第1Qには6割を超えた高松の3点シュート決定率は徐々に低下。逆にキングスはバーンズや山内、岸本隆一が外からリングを射抜いてリードを広げた。
 バーンズは「高松はいいチームで、とてもハードに戦った」と汗を拭った。試合では両チーム最多の22点を奪い、「結果としてチームに貢献できたことが良かった」と達成感をにじませた。(平安太一)

◆練習通りのこと半分はできた
 伊佐勉HC(キングス)の話 前半は準備したことができずに、途中まで競った展開になった。後半は練習でやってきたことの半分ぐらいはできた。高松はチーム力が上がっていて、相手の土俵でバスケをやったら難しい試合になった。明日は練習したことを一からやり直したい。

◆簡単なミスの差出てしまった
 前田顕蔵HC(高松)の話 キングスの守備から自分たちのミスを誘われて失点をした。簡単なミスから失点をしており、その差が出てしまった。明日は自分たちのチームオフェンスが鍵になるし、キングスのアウトサイドを止めることも重要になる。