男子・首里、競り勝ち初V バレー県中学新人


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 第45回琉球放送旗争奪県中学新人バレーボール大会最終日は13日、名護21世紀の森体育館で男女の決勝リーグが行われ、男子は首里が第3戦で与勝にフルセットの末2―1で競り勝ち、3戦全勝で初の頂点に立った。女子は大宮が2―0のストレートで宮里を下し、同じく3戦全勝で初優勝を飾った。

◆熱戦制した男子・首里 “気力勝負”で緊迫破る
 全勝同士、優勝までお互いあと一歩と迫った首里―与勝の戦いは、フルセットのジュースまでもつれ込む大熱戦を展開したが、最後まで集中力を切らさなかった首里に軍配が上がった。
 第1セット序盤から、首里は持ち前の多彩な攻撃パターンで相手を翻弄(ほんろう)したが、相手エースの力強いスパイクに苦戦し、このセットを落としてしまう。
 迎えた第2セットは一転、首里がペースをつかんだ。1年生の宮城テリークが最高到達点308センチからの強烈なスパイクを披露すると、村吉啓斗、上地安海のブロックもさえ、12点の大差をつけて第2セットをもぎ取った。
 最終セットは双方一歩も譲らない緊迫した場面が続いた。ジュースにもつれ込み、30点台後半まで死闘は続いたが「ここまで来たら気持ちの問題」と、宮城が迷うことなく相手コートにスパイクをたたきつけ、39―37でチームを初優勝へ導いた。
 「練習通りのプレーができた。とてもうれしい」と笑顔の立役者は「これからも勝ち続けて、来年は連覇を目指したい」と、さらなる躍進を誓った。(仲本文子)

◆チーム一丸、勝負を制す 女子・大宮
 女子決勝リーグ。2勝同士の頂上決勝は、大宮が2―0のストレートで宮里を下し、念願の初優勝を飾った。
 第1セットから勢いづいた。ライトのエース・遠藤野乃香主将の強烈なスパイクも決まり、順調にこのセットを決めた。第2セットこそ終盤で追い上げられたが、持ち前のチームワークでストレート勝ちにつなげた。
 正確なトスさばきでチームをけん引したセッターの上地瑞希は「みんなが必死でボールを上げてくれて、全員で勝てた」と歓喜の涙を浮かべた。遠藤主将は「今まではブロックがついたら逃げてしまっていたけど、今回はワンタッチを狙って行けた」と話し、初優勝の喜びをかみしめた。

男子決勝リーグ 首里―与勝 第3セット、スパイクを決める首里の宮城テリーク=13日、名護21世紀の森体育館(山城博明撮影)
女子決勝リーグ 大宮―宮里 第3セット、スパイクを放つ大宮の比嘉万実=13日、名護21世紀の森体育館