映画祭で“観育”提案 宮平貴子


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キンダー国際映画祭in沖縄でディレクターを務める宮平貴子=那覇市泉崎のククルビジョン

 キンダー国際映画祭in沖縄(KIFFO)が3月2日午前11時から、那覇市の沖縄青年会館で初開催される。子どもたちが運営や出品作品の審査に携わる同映画祭は京都、東京で約20年前から開催されている。沖縄での映画祭でディレクターを務める宮平貴子(ククルビジョン代表)は「映画は人生を疑似体験でき、心の栄養になる。映画祭を通じて感受性や想像力、自発性を育てる“観育(みいく)”を提案したい」と語る。

 映画監督を志した背景に幼いころの映画体験があったという宮平。「クロード・ガニオン監督の『ケニー』を学校上映で見た。今は子ども向けと大人向けの映画が明確に分かれ、親子で共に楽しめる映画が少ないように思う。感性が鋭い時期にこそ映画が見直されるべきだ」と強調する。
 来年以降の毎年開催を目指し、今年は周知を目的とした無料イベントとして催す。将来は「長編、短編作品の上映や地域と連携したイベントを含め、1週間規模の映画祭に育てたい」という。京都で開かれた同映画祭でグランプリを受賞した映画「ジグザグキッドの不思議な旅」を上映。京都で審査員を務めたスタッフが選定理由をプレゼンテーションする。実行委は参加者や映画祭への賛同者(個人、団体)を募っている。
 イメージキャラクター「ミイク」のデザインも募集している。対象は子どもから一般(プロ、アマ問わず)まで。2月13日締め切り。詳細は公式サイトで公開している。