「究極」の沖縄そば製品化 独自のだし開発


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 沖縄そば店の店主でつくる沖縄そば発展継承の会(会長・玉城芳信すば処うゎちち店主)は、2年前の県外の物産展限定で作って好評だった沖縄そば「究極の一杯」を土産用に製品化した。

昔ながらの木灰風麺を使用、独自のそばだしも開発した。味付け三枚肉と島唐辛子も付いて2人前で税別1200円。昨年12月から会員店舗で販売を始めており、今後県内外の土産品店での取り扱いも予定している。
 12年5月に大阪の阪神百貨店で開かれた「めんそーれ沖縄味と技店」で限定品として出品した。会員の店主が、個性をぶつかり合わせながら試行錯誤を重ねた。物産展の後、究極の味を広く味わってもらおうと1年かけて製品化に向けて味を再現した。
 物産展の一杯は昔ながらの製法でガジュマルの木灰を使用して製麺したが、製品版は品質の安定化のため木灰は使用せず風味を再現した。つるっとした食感だがコシが強い。つゆは豚骨ベースだがあっさりした風味で、コンブも使って甘みとうまみが特徴という。
 製造は製麺所も持つ三倉(みつくら)食品が担当した。半生麺を使用し常温で90日間保存が可能。沖縄そば発展継承の会事務局の野崎真志理事は「スープは県内ではない味。それぞれが『自分の沖縄そばが一番』と自信を持つ頑固店主たちが認めた究極の一杯。ぜひ味わってほしい」と話している。
 沖縄そば発展継承の会は11年8月にそば店店主が集まり結成、現在は本部町から南城市までの有名店27店の店主が加盟する。そば店を巡るスタンプラリーを企画したり、沖縄そば店のランキングや沖縄そば好き(沖縄そばジョーグー)の交流を催したり、そば文化の活性化に努めている。
 問い合わせは三倉食品(電話)098(945)2959。
英文へ→Perfect Okinawa soba

県外の物産展で好評で土産用に製品化された沖縄そば「究極の一杯」
「究極の一杯」の販売をアピールする沖縄そば発展継承の会の野崎真志理事(左)と製造を担当する三倉食品の平良通朗製造部長=15日、琉球新報社